公認心理師の山口です!
世間はコロナの急拡大でいつ収束するのやら…。いい加減室内で過ごすのも飽き飽きしてきますね💦ちょっとお散歩してみたり、ドライブに出かけたり、感染対策をしながら適度にリフレッシュして乗り切っていきましょう!
さて、ぷらっとほうむでは、昨年6月から不定期でソーシャルスキルトレーニング(SST)を実施しています。
−ソーシャルスキルトレーニングとは−
社会で“人と人”とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身に付ける訓練のことです。
ソーシャルスキルには、「ありがとう」「ごめんね」が言える、挨拶をするといった基本的なものから、トラブルの解決方法や上手な気持ちの伝え方といった複雑な内容まで様々あり、どれも人との関係を築いていく時に大切なスキルです。
ぷらっとほうむの中でも、日常の遊びを通してソーシャルスキルを学べるよう、日々の関わりを大切にしています。
このソーシャルスキルについての知識をさらに深めるために、これまで4回に渡ってプログラムを行ってまいりました。
第1回『声の使い方を知ろう(全学年)』
第2回『聞き上手になろう(全学年)』
第3回『さそい上手、さそわれ上手になろう(全学年)』
第4回『ふわふわ言葉とちくちく言葉(低学年)』
今回はその中から、低学年さん(1~3年生)向けSST「ふわふわ言葉とちくちく言葉」の取り組みを簡単にご紹介したいと思います。
ふわふわ言葉・ちくちく言葉とは?
お友達との楽しい時間を心地よく関わるためには、自分の気もちや意見、欲求を、相手も自分も傷つけない方法で伝えていくことが大切になってきます。
このようなコミュニケーションのことをアサーションと言いますが、低学年さんには「ふわふわ言葉・ちくちく言葉」という言葉の方が理解しやすいでしょう。
言葉には、相手を嬉しく優しい気持ちにするふわふわ言葉と、相手を悲しい気持ちにするちくちく言葉があり、ふわふわ言葉をつかった方がお友達と楽しく遊ぶことができる、ということを、ゲームを使って楽しく学んでいきました。
プログラム内容
皆でおやつを食べながら、簡単なミニゲームをして緊張をほぐした後は、「ふわふわやちくちくな言葉って何?」「どんな気持ちになるのか?」について話し合います。
自分たちが知っているふわふわ・ちくちくな言葉を出し合い、「ちくちくは嫌な気持ちになる」「ふわふわ言葉を沢山使った方が楽しい!」ということが分かりました。
↑「ふわふわ言葉」「ちくちく言葉」一覧表。
いろんな言葉がありますね。
言葉についての意識を深めた後は、実際に「音すごろく」で遊びながら、ふわふわことばを沢山使う練習をします。
↑「おとすごろく」それぞれのマスには音に関する指示が書かれています。最後は拍手でお祝い!
「一緒に○○しよう!」
「いいね!」
「その言葉はちくちくかなあ…」
「今の言い方素敵だね!ふわふわだね」
と沢山の言葉が飛び交い、楽しみながらコミュニケーションを学ぶことができました。
また、3年生のお子さんが積極的に年下のお世話をしてくれたり、1年生同士でハイタッチをしたりと優しい雰囲気が流れ、「ふわふわ言葉」を使うと、楽しく
気持ちよく遊べるということを体験できたのではないかと思います。
↑「おやくそく」を守って楽しく遊びました
ご家庭でもお子さんがふわふわ言葉を使えた時には、
「いいね ♪」
「その言葉素敵だね!」
と沢山褒めてあげてくださいね😊
ソーシャルスキルは、人と心地よく関わるために大切な技能です。今後も人との関わりが楽しい、心地よいと感じる気持ちを育むことができるように取り組んでまいります。